演題: |
産学連携推進に向けた制度変更
〜今何が出来るのか? 何が許されないのか?〜 |
講師: |
京都大学医学部 産学連携オフィス 客員教授 寺西 豊 |
要旨: |
大学教官の民間企業兼任の問題や、技術顧問就任の問題、利益相反の考え方、等産学連携を行うにあたって、今何が可能であり、また何が許されていないかを国立大学法人化を前提とした制度変更の観点から説明します。 |
演題: |
特許から何が見えるか?
〜京都大学在籍の教官の発明の解析から〜 |
講師: |
日本鋼管株式会社(NKK)知的財産部 弁理士 川下 洋一郎 |
要旨: |
京都大学医学領域に在籍の教官が発明者である特許及び公開された出願特許から、特許マップを作成し、京都大学医学領域での研究の流れを鳥瞰します。
民間においては、ライバル企業の研究開発の流れを読み、研究開発への投資を決定する1つの資料とされるこの特許マップ作成により、京都大学医学領域の特徴の1つが浮き彫りに出来ます。 |
演題: |
特許から何が見えるか
〜米国有名大学の発明の解析から〜 |
講師: |
日本鋼管株式会社 知的財産部 弁理士 川下 洋一郎 |
要旨: |
第一回目の産学連携セミナーで、京都大学医学部在籍の教官が発明者として出願・登録された特許に基づき特許マップを作成し、臨床系、基礎系、社会健康医学系さらには再生医科学研究所、ウイルス研究所等の特徴をみました。
今回は、米スタンフォード大学を例に、特許マップから何が見えるかをみていきます。 |
演題: |
研究活動と契約 |
講師: |
医学領域産学連携推進機構 客員教授 寺西 豊 |
要旨: |
遺伝子スパイ事件と言われる、クリーブランドクリニックでの研究者の移動に伴う研究資源の持ち出しにかんするトラブルなどが刑事訴訟問題となる現在、研究活動の自由を確保するため、各種の契約を理解しておく事が必要な時代になっています。今後の研究活動をスムーズに行うために、未公開情報を相手に伝える場合の秘密保持契約、海外留学時の留学先研究機関との契約書の問題、研究試料の移動に関する契約、さらに出願した特許の譲渡契約等の骨子を説明し、契約書に 署名する際に知っておくべきポイントを説明します。 |
演題: |
産学連携への期待、その課題 |
講師: |
日本知的財産協会副会長 宗定 勇
(三菱化学株式会社 執行役員知的財産部長) |
要旨: |
先進国経済の構造が質的に大きく変わろうとしている現在、なぜ産学連携が必要とされるのか?を説明し、大学に期待されている役割を企業の視点から説明します。併せて、産学連携がスムーズに行われるための産業界、学界各々における課題も指摘します。
1. |
人類文明の歴史は知への傾斜 |
2. |
先進国と発展途上国はなぜ分かれるのか?
一部の途上国がなぜ先進国へ上昇するのか? |
3. |
アメリカはなぜ80年代に知的財産重視に国の舵を切ったのか?
ソ連はなぜ消滅したのか? |
4. |
日本にとって中国をどう考えるか? |
5. |
産学連携はなぜ必須なのか? |
6. |
非必要の経済学 |
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演題: |
大学における技術シーズの企業化の一例 |
講師: |
株式会社 京都モノテック 代表取締役社長 水口 博義 |
要旨: |
株式会社
京都モノテックは、京都大学工学部で発見された新規材料を基礎に生化学試料の分離・解析をチップの上でおこなういわゆるLab.
on a chip 製品の開発を行っているベンチャーです。工学部の助教授とともに、発明者の1人でもある水口社長から起業における種々の具体的課題を体験を交えて話していただきます。 |
開催場所: |
芝蘭会館
〒606-8302
京都市左京区吉田牛ノ宮町11−1
Tel 075-771-0958
Fax 075-752-4015 |
開催者: |
京都大学「医学領域」産学連携推進機構
社団法人 芝蘭会
京都大学 医学部 産学連携オフィス |